これから中国語の勉強を始めるみなさん!
中国語を始めるにあたって一番最初にしなければいけない選択があります。
それは、簡体字と繁体字どちらを学ぶかです。
一般的に中国大陸に行くなら簡体字、台湾や香港に行くなら繁体字を学習します。
その土地で使われている文字を勉強するというのが当然の考え方だと思います。
ですので台湾に行く予定がある方は「繁体字から勉強しよう!」と思うはずです。
が、私は台湾に行く場合でも簡体字から勉強することをおすすめします!!
例外として、こういった場合には繁体字を学んだ方がいいという考えもあるのですが、私は簡体字から勉強したことで台湾に行ってからすぐある程度会話が通じ、留学期間を有意義に過ごすことができました。
この記事を読めば台湾に行くのに簡体字を勉強するメリットと、自分がどっちを勉強すべきかがわかります。
それでは早速解説していくので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
結論:日本で勉強してから台湾滞在するなら簡体字から始めよう!
結論を先に述べると、日本である程度の期間(出発まで1ヶ月あれば十分です)中国語の勉強をしてから台湾に滞在する予定なら、最初に簡体字から勉強を始めましょう!
ちなみにわたしがおすすめしているのは簡体字「から」勉強する方法です。
台湾に滞在するなら繁体字が読めて、台湾の発音や語彙に慣れていないと厳しいので、結局は繁体字も勉強します。
中国語の勉強を始めるなら「まずは簡体字から」という意味ですので、その点お忘れなく。
理由:日本にいるうちに効率よく勉強しておくため!
簡体字を勉強すべき理由をご紹介しますが、以下の理由が全て帰結するところは、日本にいるうちに効率よく中国語を勉強しておくためです。
わかりやすく説明すると、台湾に行く前になるべく多くの単語や文法知識を詰め込む、つまり現地でなくてもインプットできることはしてから出発することで、現地では現地でしか学べない知識やアウトプットなど応用に力を注ぐため、ということです。
もっとわかりやすく英語で説明すると、アルファベットの書き方と発音をマスターするのに一週間かかるとします。(例ですよ!)
こういった日本でもマスターできることを、わざわざ現地に行ってから始めたら、せっかくの滞在時間がもったいないですよね。
その一週間でネイティブの方と交流し、会話の練習をしたり単語帳には載っていない最新の単語を覚えることができます。
要は滞在中にしかできないことを最大限にやり尽くすために、日本でもできることはやってしまおうということです。
多くの人は中国語は第3、第4言語として0から勉強を始めると思います。
だからこそ基礎の部分だけでなく、ちょっと進んだところまで勉強してから現地へ出発して、滞在期間を有意義に過ごしましょう!
ということで、じゃあなぜちょっと進んだところまで勉強するのに簡体字の方がいいのかを説明しますね。
1.教材の数が圧倒的に多い
簡体字から勉強した方が良い理由の1つ目は、教材の数が圧倒的に多いからです。
厳密に言うと、日本で購入できる、日本語話者向けの教材、つまり普通に日本の書店等で手に入る中国語教材のことです。
すでに中国語学習を始めている方ならお分かりだと思いますが、繁体字で書かれた台湾中国語の教材は種類が本当に少ないです。
あったとしても入門編のみという場合がほとんどで、入門から上級まで揃っているシリーズはあまり見たことがありません、、、。
入門から上級まで揃っている教材を選ぼう!
どの言語でも入門から上級まで同じシリーズの教材で揃えた方がスムーズで勉強しやすいと思います。
はじめての、やさしい、入門編、初級編と謳った教本だけ表紙や図解が豊富で、中級上級は出していないという教本、言語に限らずよくありますよね。
入口としては入りやすいかもしれませんが、しっかりマスターしたいなら先の勉強も考慮して、ちゃんとその後のレベルも揃っているものを選ぶのが良いと思います。
またキャラクターや図解ばかり多く、一見易しそうに見える教材は危険です。
基礎が甘いと後々大変になるのは自分なのは言うまでもありませんので、ちょっと堅そうでも解説がしっかり書かれているものを選んだ方がいいです。
となると自ずと選択肢は簡体字の教材に絞られてくると思います。
その中で自分に合った教材を見つけて学習を始めましょう!
ちなみに私が実際に使ったおすすめ教材は体験談の部分でご紹介しますね。
現地で使われている教材ならレベルも豊富で良いのでは?
最初から台湾留学を目指している方などがよく使う教材として、現地の語学学校等で使用されている「實用視聽華語」や「當代中文課程」などがあります。
こちらは繁体字であるだけでなく、台湾ならではの語彙や発音で学べるのがメリットです。
しかしデメリットなのは、全世界の中国語学習者向けであることです。
つまり日本語の解説がないのはもちろん、漢字が書けて意味が理解でき、さらに文化的にも近い日本人からすると、内容が進むのが遅いんです。
漢字語圏以外の学習者は単語の意味と発音だけでなく、字の書き方も覚えなければいけない上、その単語が文化的に自国の言葉に訳しづらいこともあります。
しかし日本人はその点最強アドバンテージを持っており、発音だけ覚えればOKな単語もありますし、なんなら発音も日本語と似ているので覚えやすかったりします。
ですので現地で使っている教材で最初から勉強を始めるより、日本人向けに書かれた教材で学習を始めた方が効率が良いのは明らかです。
ということで、日本にいるうちにちょっと進んだところまで勉強するために、日本で手に入る日本語で書かれた教材として種類が豊富な、簡体字を選んだ方がいいということになります!
2.台湾以外にも応用が効く
簡体字から勉強した方が良い理由の2つ目は、単純ですが簡体字も学んでおいた方が応用が効くからです。
日本でも中国語を使っていきたいなら触れておくべき
台湾中国語学習者にとってもどかしい部分ではあるのですが、日本で「中国語ができる」と言うと、一般人の脳内では「=北京語ができる」と変換されてしまいます。
そもそも中国語=北京語でないことから説明するのが面倒でもういいやと流してしまいがちですが、
いざ仕事などで「中国語できるんだよね?!」と期待されて呼ばれてしまうと、簡体字だったり巻き舌がすごくて全く聞き取れなかったり・・・。
相手にも悪気はないのですが、期待に応えられずもやもやすること甚だしいのです。
ですので台湾滞在だけでなく、その後も中国語に触れることを続けていくなら簡体字の道を通っておくのはマストになってきます。
日本で通用しやすい資格試験は全て「簡体字」
これももどかしいことですが、いくら台湾中国語を極めてTOCFL(華語文能力測驗:台湾中国語のレベルを測る最もメジャーな資格試験)で上の階級に合格しても、日本での知名度は0に近いです。
中国語を学習していない人にも知名度が一番高いのは中国語検定、人事や語学系の知識が少しある人になってくるとHSK、この2つが日本で通用すると言える資格試験です。
この2つの試験は簡体字で出題されるので、繁体字しか読めないと合格点は取れないでしょう。(級によっては繁体字での回答が可のものもありますが、問題文は簡体字)
完全に台湾での滞在や台湾関係の仕事等のために中国語を学ぶというのなら繁体字のみの学習でも十分ですが、「中国語」を学ぶためというのであれば簡体字は避けて通れません。
個人的な意見ですが、最初から繁体字と台湾なまりに染まってしまうと、なかなか簡体字への移行が厳しくなってしまうので、最初にさらっとかじっておいて免疫をつけておくほうが良いと私なりに思っています。
まとめ
ということで、私が台湾にいく前に簡体字から学んだほうが良いと思う理由をご紹介しました。
結論としては、日本である程度の期間勉強してから台湾滞在を始めるのであれば、簡体字から学び始めたほうが良い!というのが私の持論です。
理由は、日本にいるうちに効率よく勉強できるためです。
具体的に私がどのように簡体字と繁体字を勉強して、その結果どうだったのかというお話は別の記事にしようと思っています。
台湾滞在前、滞在中、滞在後それぞれについて細かくお話ししようと思うので、今回は割愛させていただきます。
あくまで私個人の見解であり、それぞれ自分に合った学習法を見つけるのがベストですが、一つの勉強法の参考になればと思っております。
また今後も私の台湾での体験談を発信していこうと思っているので、ぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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