大家好,asamuriです。
この記事では、日本にいながら独学で台湾中国語を勉強する方法を紹介します!
留学、インターン、ワーホリ、出張など、台湾への長期滞在を控えている方、まだ予定はないけどいつか長期滞在してみたいと考えている方にぜひ読んでいただきたいです。
台湾中国語を勉強する上で難点の1つなのが、教材の種類が少なく入手しにくいことなんです。
現地の語学学校等で使われている教材は日本人向けではないので、0から勉強するには使いにくい部分が多いですし、入手が難しかったり値段も安くはないです。
日本の本屋さんにも台湾中国語のテキストはありますが、初級のみしか展開していない場合が多いです。
そのため私は簡体字の普通話のテキストを使って、なるべくお金をかけずに独学で台湾中国語を勉強し、台湾留学に挑みました。
この方法で1年間独学で勉強し台湾留学に出発した結果、語学学校のレベル分けテストで5段階中レベル4のクラスに配属されました。
半年という短期滞在でしたが、滞在開始直後から日常生活に困らない程度のコミュニケーションを取ることができ、
さらに難しいレベルの授業を受けることができたため、無駄なく効率的に中国語の実力を高めることができたと思っています。
この記事を読めば台湾中国語の勉強方法がわかり、台湾滞在を有意義に過ごすことができます!
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ちなみに、台湾に行くのに簡体字から勉強を始めたほうが良い理由についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ併せて読んでいただけると嬉しいです。
はじめに:台湾中国語勉強の心得
具体的な勉強方法を説明する前に、効率よく勉強するために台湾中国語勉強の心得をお伝えしておきます。
心得といっても、台湾留学経験者の私が思う、滞在前にやっておいたほうがいい勉強・滞在後でもいいことを先にお伝えしておくというだけですが笑
独学で学んでいると、どこから始めたらいいのかわからなかったり、あれこれ手を出してしまい結果的に無駄なことをしてしまっていたり、なんてことがあると思います。
そうならないために先に必要・不必要なことを軽く頭にいれておきましょう。
滞在前にすべきことは「文法と語彙の詰め込み」!
滞在前に勉強しておくべきことはずばり、文法と単語の知識をできるだけ詰め込むことです。
いわゆるインプットの部分ですね。
前回の記事でも説明していますが、基本的な文法や単語は日本にいて独学でも十分学べますし、現地に行ってから学ぶのはむしろもったいないです。
現地に行ってから部屋にこもって文法の解説を覚えたり黙々と単語を覚えるより、現地でしかできない会話練習や文化に触れられる体験をしたほうが有意義ですよね。
ですのでできるだけ机に向かって学べる内容は日本にいるうちに覚えてしまいましょう。
「話す」練習は滞在後でも十分間に合う!
もちろんやっておいて良いに越したことはないのですが、会話練習については滞在前にそこまで力を入れなくともなんとかなります。
日本で身近に中国語を話せる人がいたり、言語交換の相手が見つかれば一番良いのですが、なかなか難しい部分もあります。
でも大丈夫です。心配しなくとも滞在後は結局嫌というほど中国語を話す機会が豊富にあります。
私の場合、中国人や台湾人の友達が身近にたくさんいたにもかかわらず、恥ずかしさから一度も滞在前に会話の練習をしたことがありませんでした。
それでも、これから紹介する勉強法だけで、台湾についてからなんとなく会話は通じたし発音や語彙力も褒められることが他の日本人学生より多かったと思っています。
ですので会話練習の機会がなかなか取れなくとも心配する必要はありませんし、むしろ他のインプットに時間を割いて全く問題ありません!
インプットした知識は必ず現地で役に立ちますし、確実に大きな武器になります!
日本で独学で台湾中国語を学ぶ方法3選
ではここからは私が実際どのように台湾中国語を勉強したか説明していきます。
①文法は簡体字(普通話)のテキストから学ぶ
台湾中国語と普通話(中国で使われる共通語)では若干の文法の違いや発音・語彙の違いがありますが、入門〜中級時点ではそれほど気にする必要はありません。
そのため台湾へ滞在予定の人でも、最初は簡体字のテキストを使って普通話の文法を学んで全く問題はありません。
むしろ普通話のほうが日本語解説のテキストが豊富で、自分に合ったテキストを選びやすいので、簡体字で書かれた普通話のテキストを購入して学び始めることをおすすめします。
ちなみに私は「本気で学ぶ中国語」というシリーズのテキストを使用していました。
こちらは初級から上級、ライティングに特化したものなども出版されており、中国語で一番重要かつ難点の発音についてかなり細かく解説されているのでおすすめです。
②単語帳の単語を繁体字に直してひたすら漢字練習
実は台湾中国語用の単語帳ってほとんど日本で販売されていないんです。
されていたとしても初級から上級まで揃っているのは0だといえます。
そのため中国語をマスターするまで学びたいというのであれば、初級から上級まで揃ってい簡体字(普通話)の単語帳を選ぶのが吉だと思います。
私が使っていたのは「キクタン」シリーズです。
中国語だけでなく英語、韓国語などさまざまな言語のものが出版されていて知っている方も多いと思います。
キクタンシリーズには、大きく見出しとして載っている単語は簡体字なのですが、小さく繁体字の表記されています。
フォントによって若干台湾で手書き文字として使われているものと異なったりするのですが、95%はこれでカバーできます。
また、台湾中国語で難点なのがやはり繁体字の書き方です。
繁体字が日本の漢字と同じ場合はいいのですが、例えば「什麼」のように日本で馴染みのない・普段使わない字や、「数」→「數」のように漢字と繁体字で書き方が違う字だと、意味はわかってもなかなか書けません。
私たちが小学校で漢字を覚えるとき、ひたすら漢字練習帳に書いて覚えましたよね?
それと同じで、繁体字を覚えるコツはひたすら漢字練習することです。
小学校の時に使っていた漢字練習長は大人になった今、マスが大きすぎて使いづらいので、おすすめは1cm方眼のノートです。
私も台湾留学前に100均で買った方眼ノートにびっしり繁体字を書いて練習しました。
あの頃のように手が真っ黒になったり手首が痛くなってきますが、続けていると漢字の奥深さにはまっていったり、意外と楽しくなってきますので頑張りましょう。笑
③YouTubeや動画サブスクで台湾中国語に触れる
以上の2つの方法で文法と単語力をある程度つければ、中国語の基本はおさえることができますが、実践的な部分ではまだまだ足りません。
具体的には「台湾訛り」や、教科書には出てこないが普段よく使う語彙などです。
例えば、日本人全員がアナウンサーのようにはっきり正しい日本語で喋るわけではありませんよね。
それと同じようにいくらテキストについているリスニング教材や例文が理解できても、一般人の日常会話を聞き取るのは別問題といっていいほど違います。
ですのでテキストという教材以外に、YouTubeやテレビ番組、ドラマ・映画などでいろんな人が話す中国語に慣れておくことが大事です。
中国語の映像作品(テレビ、ドラマ、映画、YouTube動画など)は基本的に中国語字幕が付いていることが多いです。
これは地域によってかなり語彙や発音が違う中国語の特徴のせいで、同じ中華圏でも通じないことがあるからだそうですが、中国語学習者にとってもありがたい文化ですね。
おまけ:台湾中国語勉強のモチベアップに!おすすめ紹介
ここで私が実際に参考にしていたおすすめYouTuberとNetflixで観られるドラマを紹介します。
まずはおすすめYouTuberを4組紹介します。
三原JAPAN・サンエン台湾
まず紹介するのは台湾中国語で台湾文化を紹介する三原JAPANと、日本語で台湾文化を紹介するサンエン台湾の2チャンネルです。
リーダーの三原(サンエン)は台湾の若者の中で今一番知名度のある日本人と言っても過言ではないほどの、台湾のトップYouTuberです。
実は私もイベント等で2度会ったことがあるのですが、日本と台湾の架け橋になるために、人並外れた行動力や先見の明で夢を叶えていく三原さんは人間としても本当に尊敬する人です。
日本人目線で台湾の常識や最新の文化まで紹介してくれるので台湾に早く行きたくなりますし、勉強のモチベーションにもなります。
全セリフに字幕もついてますので動画自体が中国語の勉強にも使えます!
台湾華語・中国語 SHO_CHANNEL
こちらは実践的な中国語を学べるSHO_CHANNELです。
解説が日本語だったり、ゆっくりでわかりやすい中国語なので初心者でも理解しやすくなっています。
また普通話のテキストにはあまり出てこない台湾っぽい言い回しや、台湾人同士のリアルな会話が取り上げられているので、台湾独特の語彙や発音を学べます。
テキスト+@で学べる教材としておすすめです。
黃氏兄弟
こちらは中上級者向けになりますが、THE YouTuberというような企画物を多く投稿している黃氏兄弟です。
初心者も、完璧に内容を理解できなくとも中国語に慣れるための「多聴」として視聴するのにおすすめです。
海外の方向けの日本語のテキストを見るとわかると思いますが、テキストの中国語ってどうしても「正しい中国語」なので表現が堅かったり、実際普段の会話では使われていない表現が多かったりします。
そのため現地の同じ世代の人がどんな言葉を使うのかは学んでおいたほうが「中国語うまいね!」と言われやすいです。
その点から考えるとYouTubeは本当に優秀な教育コンテンツですよね。
黃氏兄弟は日本の商品を台湾人目線で紹介してくれることも多いですし、こちらも全セリフに中国語字幕がついています。
また歌も出しているので、歌いながら中国語も覚えられておすすめです。
続いてNetflixで視聴できる台湾ドラマのおすすめ2作品です。
一千回のおやすみを(一千個晚安)
一つ目に紹介するのは『一千回のおやすみを(一千個晚安)』です。
こちらは幼い頃駅で母親に捨てられた女の子と、育ての親となった駅長の家族愛を描く物語です。
中国語の観点から紹介すると、台湾語は比較的少なく、登場人物の話し方は聞き取りやすいほうです。
台北の都市での暮らしと少し離れた郊外の暮らし、台湾の仕事事情、家庭内の文化など、リアルな台湾生活が観られるドラマになっています。
お花畑から来た少年(花甲男孩轉大人)
二つ目は『お花畑から来た少年(花甲男孩轉大人)』です。
こちらは台湾中国語の勉強としてと言ったらあまり参考にしづらいかもしれませんが、台湾の文化的な部分に興味があればおすすめです。
大学留年を繰り返し将来の夢もなくだらだら過ごす少年が、祖母の葬式を前に集まった家族・親戚たちのぎこちなく醜い関係に揉まれながら、祖母のことを一心に想い大人へと成長していく物語です。
台湾中国語の勉強としてはおすすめできないのは、台湾語の割合が8〜9割のためほぼ別言語のドラマと言えるからです。
ただ、台湾の星野源と言われる盧廣仲が主役で、田舎の暮らしや台湾の宗教文化の描写が多く、映像としてとてもわくわくするものがあります。
私は日本語字幕で見ましたが、台湾字幕で内容が理解できたら上級者として胸を張りましょう!
まとめ:台湾中国語勉強はこの3つで完璧に!
いかがでしたでしょうか?
日本で独学で台湾中国語を勉強する方法をまとめると、この3つをすれば完璧です。
- 簡体字のテキストで文法をおさえる
- 1cm方眼ノートで繁体字をひたすら書いて単語を覚える
- YouTubeやドラマを見て台湾の発音や文化に慣れる
これでもう教材難民になることはありません。
ご時世柄なかなか台湾へ足を運ぶことができませんが、いつかまた台湾にいけるようになった日のために今のうちから少しずつ台湾中国語を学んでいきましょう!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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